【新唐人日本2012年4月6日付ニュース】3月31日午後6時27分(日本時間同7時27分)ごろ、中国四川省の西昌衛星発射センターで打ち上げられた通信衛星「亜太七号(Apstar 7)」を載せた「長征3号」ロケットの残骸が、打ち上げから数分後貴州省鎮遠県の尚寨土家(トゥチャ)族郷に墜落。周辺一帯は強烈な刺激臭を伴う黄色い煙が立ち込め、村民の多くがパニック状態だったという。
中国の“新民網”によると、3月31日午後6時34分頃、貴州省鎮遠県の尚寨の上空で白い煙が立ち上り、その後轟音と共に、銀白色のロケットの残骸がどんどん大きくなりながら近づいてきた後、村の一角に墜落。
目撃者によると、墜落したロケットの残骸は4つに割れ、うち2つは山の斜面に、もう2つは水田に落下。水田に落下した二つの残骸から刺激臭を伴う黄色い煙が立ち上り、周辺に充満したという。報道によると、この黄色い煙の正体は四酸化二窒素で、高い毒性と腐食性を有するという。
村民によると、正体不明の物体がどんどん近づいてくるのを見た村民らはパニックに陥り、泣き出す人や子供を抱えて逃げ出す人もいたという。
幸い、村民には被害が出ていないという。関係部門による事故の検証が行われている。
(ネット写真)
(翻訳/坂本)